リンク先はpixivです。初期はガバガバだったので複数に渡って書いています。
黎明の物語
その1 その2 その3
「私はこの国の鉄道の「フレンズ」として生まれた」
「私なんかに出来る事なんて、知りたい真実を知る事、それだけ。それが私の能力だからね」
「僕ばかりが大きくなってしまったら狡いだろう?」
鉄道黎明期の話、路線が主軸ですが駅も多い。東馬主役。
とりあえず基本設定は網羅していますのでとっつくのにはオススメ。
それはこの国の未来、希望の光
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「生まれ変われる保証なんてないけれど、その時まで僕は人として生きる覚悟をした」
「黎明の物語」の続きです。光主役。
短いけどそちらを読んでいないと完全なネタバレ。
耳を撫でる汐の音
その1 その2 番外編 その3
「私の親友になってくれないか?」
「お前が大丈夫だと思っても、この私がそうとは思わない!!」
「私がまたここに戻ってきた理由?さぁ、どうしてだろうね。
また誰かに必要とされたからじゃないのか?」
新橋汐留近辺、駅擬。悠那と汐音主役。
途中でキャラが死ぬわ(後で復活するけど)災害・戦争の描写があるわ(後の作品では最早デフォルト)と、作者は2作目から盛大にはっちゃけております。
(1作目も大概だっただろうが)
再び見える朝日 / 天気雨
再び見える朝日 天気雨
「過去を振り返ったって仕方がない。もうあの日には戻れないのだから。
前を向かなきゃ、自分の足で立って進まなきゃ、立ち止まってちゃ意味がない」4h>
「明けない夜は、ない。お前の夜は明けたんだ」
「俺はお前に客を取られて寂れていっただろ?それでもお前の事が好きでいれた俺が恐ろしい」
「あいつは俺のことを裏切った。あいつなら世間と違って俺の元にいてくれると思ったのに」
神田近辺、というか神田と万世橋の話。知佳主役。
一部ホラー染みた展開があります。反省はしていない。
それとこの回から1つにまとめるようになったので長いです。
「天気雨」は番外です。もっと暗すぎる話。
この辺りをまとめて書籍化したので見てね。
彼らは果てる刻、何を想うのか
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「僕って幸せだったんですね、皆に愛してもらえたから」
「あたし、幸せになりたかったなぁ」
「なるべく僕のことは忘れてください、思い出したら辛いでしょうから…。」
死ネタしかないオムニバス。つらい。ほぼほぼ路線ですがちょっとだけ駅(とはいえ前に書いた話の補足)です。
本当はもっと増やす予定だったのですが収まりきらなかった、というか上手くまとまらなかった…。なのでいつか似たようなコンセプトの話を書きたかったりします。
暗い地下を照らす明かり
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「お父さん、私、暗い地下を照らす明かりのような存在になりたい」
「人間に勝手に必要と見なされれば、ただ生きることしかできない生き地獄を、
どうやって生きろというのか?」
「それなのに、貴方は私を人間らしくさせてしまった。まるで奇跡みたいに」
銀座線中心の路線擬(時々車両擬)。あかり主役。
実在の人が出てくるので注意、ヤンデレ染みた描写には定評がある。そして某社の方にはごめんなさい。
デイドリーム・ユートピア
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「わたしは人のものを奪うことでしか生きられない、最低最悪な路線。
そうして、わたしのことをずっと恨んだままでいて」
「せめて僕らが一緒に何かしらしていれば…、
思い出のひとつやふたつくらい作っておけばこうならなかっただろうね?
最初から誤解も齟齬も蟠りも、何もかもなくなるんだから!!」
「この世界は大きなひとつの劇場。俺たちは、偉い人間の決めた脚本に沿って
つまらない劇をやらされているだけの役者だ」
大東急時代の路線擬。芽依主役。
暗い、暗すぎる。そして復活しないキャラもいる。ただ単に長ったらしい(2万文字超えている)。
何気に書籍化を真面目に検討している話だったりします。
然れど彼女はこの海で踊る
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「わたしはあなたに取って替わられる存在だと仰有いましたよね。
残された命は楽しく生きてしまえばそれで十分です。仕方ないことなのですから」
「心残りなどくだらない。実にくだらん。自分の下にある路線に感情移入などするな。
お前は路線の頂点なのだから。愛など持つな。そのような物等お前には不必要だ」
「お前は新しい特急だ。時代を切り開く、新しい特急。それがお前の走る意味。
いつか理解される日が来るんだ。今はただ、その日を待て」
熱海鉄道と185系。薫主役だけど視点は東馬。
まともに車両擬を出せたのはこれが初だったりします。
この世界は醜くも美しい
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「わたしは、全てを知ってしまったんだ。だから人間なんかの役に立つなどもってのほかだ。
もう執着も何もない。ただ、隣人の貴様に別れを告げただけだ」
「生きてることが何よりも幸せなのに。死ぬことは全ての終わりだから。
あなたが言ってることはあなたの主観にしか過ぎない」
「アタシ、お前とならこんな日々を乗り越えていけるって思うんだ。
だから…、もっとそばにいさせて。死ぬまで、いや、死んでからも」
「私は生きますよ、ただ一人、彼の為だけに。
生きられなかった彼の分を、私は彼に成り代わってでも生きてやりますから」
「でも、もし私が怨みを持ったまま消えたら、私はここにいないだろうね。
転生という稀有な機会すら望まず、ひたすらこの世界を呪い続けているだけだ」
こいつもオムニバス(文字数3万超えましたが)。駅も路線も時代も混合、完全新規キャラが出たり以前書いた話の補足だったりとコンセプトはバラバラだったりします。
挿絵もあるよ。あと個人的に気に入っている台詞が多いのでここに書きまくってしまった。
オルター・エゴは影で嗤う
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「綺麗ごとじゃないなんて知ってるよ、でもあいつを最後まで覚えていたいんだ。
俺が人間に忘れられても、あいつのことだけは忘れたくない。」
「私たちはある種の記憶装置だ。そこに在る限り、何もかも忘れることは出来ない。
いつまでも、いつまでも罪と共に存在し続けるんだ。言うなればそれが罰そのもの」
「俺はお前に認められても認められなくても、俺はお前の側に居る」
神田・万世橋中心シリアス短編集。知佳主役だが1つだけ汐音主役。
後半に行くにつれてえぐい。
限りなく酸っぱいシトラスカラー
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「自分のことを大事にできない人は、他人を救えっこないんです。
生き残った方が、残された方は辛いだけでしょう?だから、ある意味で無駄死になんです」
「駅というのは、人と思い出を迎え入れる場所。受け入れたものを積み上げていくのが駅。
そして路線は、それを繋いで広げていく存在。私たちは、思い出を伝えていくために移り変わる存在なの」
「あなたは、駅としての責務を果たせますか?人のために在るというのがフレンズの使命です。
特にあなたは区名、それも千年以上も受け継がれてきた地名を背負った駅なのですから、誰かを育む土地そのものでもあるのです。
自分を必要とする人間のために存在し、営みを見守り続けることができますか?」
書籍版「再び見える朝日」の補完のような何か。瑞乃主役。
全体的に暗いし知佳が色々とお労しい。
平行線上のビタートレイル
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「残念だが、私は甲州街道ではない。ほんの少しだけ思い当たりはあるのだが、少なくともそれは私の記憶ではない。
街道とは別の存在だ。私は國道表で『國道十六号』『東京より山梨県に達する路線』と定められた道なのだから。
『甲州街道』の名を持たない以上、私は別物だ」
「羨ましいよ。君に、梓に、どんどんと話しかけているのが。
国と仲良くなれそうなあいつが。とても楽しそうで」
初の道路擬小説、勝和主役の短編。結構ギスギスしてるシーンが多い。